広島県安芸地方の東部にはマツダの本社や日本製鋼所の広島製作所があり、マツダ関連を中心に数多くの製造、運送業者が集積している。マツダは2月にメキシコ新工場を本格稼働。もみじ銀行海田支店の迫田寛和課長の担当先にも、メキシコ進出を検討する企業があるという。
もみじ銀行は、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域や中国を中心にアジアに進出する企業の支援に力を入れてきた。マツダのメキシコ進出を機に支援の幅をさらに広げる方針だ。
迫田課長は支援に役立てるため、外国為替などの各種検定にもチャレンジ。海外進出が想定される取引先を本部の専門部署の担当者とともに訪ね、専門情報の提供が可能なことをアピールし、ニーズを捉えている。
「円安の影響でマツダの業況は良くなっているものの、国内生産の落ち込みも懸念されており、海外生産にシフトする動きに今後の不安を覚える関連企業や下請け業者も少なくない」
そうした局面でも迫田課長の営業姿勢は揺るがない。安定した事業継続のためM&A(企業の合併・買収)やビジネスマッチングを提案しているという。担当先は大手・中堅企業のためマッチング相手は県内だけでなく全国の企業が対象となる。
迫田課長は取引先の現状や課題、どんな業種・業態の企業とのマッチングを望んでいるのかといったニーズをヒアリング。もみじ銀行を傘下に置く持ち株会社、山口フィナンシャルグループの関連会社を通じて適合する企業を全国から選んでおり、迅速でニーズに適した提案が好評だ。ある大手取引先はメガバンクとの取引があるにも関わらず、M&Aについては真っ先に迫田課長に相談するという。
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(編集協力)近代セールス kindai-sales.co.jp
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【プロフィル】迫田寛和
さこだ・ひろかず 1996年もみじ銀行入行。瀬野川支店、舟入支店、観音支店、本店営業部を経て、2012年9月から現職。モットーは「継続は力なり」。