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【モンハン10周年】出会いの場つくる「協力プレー」 「狩りコン」・USJ・温泉…

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【モンハン10周年】出会いの場つくる「協力プレー」 「狩りコン」・USJ・温泉…

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「狩りコン」会場の料理店。男女が「モンスターハンター」を通じて出会いを楽しんだ  20~30代の男女でにぎわう東京・新宿のイタリア料理店。だが、集まった客らはワインもそこそこに、手にした携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の画面を見つめていた。この日集まった客は、モンスターの狩りを楽しむカプコンの人気ゲームソフト「モンスターハンター(モンハン)4」のファンばかり。同ゲームを共同でプレーし、男女が親交を深める「狩りコン」というイベントだ。

 今年1月に第1回を開催して以降、狩りコンの参加者は膨らみ、チケットが完売になるケースも少なくない。5月に開かれたイベントは350人以上が参加し、複数の店舗を使った大がかりな催しとなった。

 「共通の趣味の友達ができた」、「次回も絶対参加したい」と参加者の評判も上々だ。8月18日には、10周年記念モンスターハンター展が開かれている渋谷ヒカリエ(東京都渋谷区)でも、狩りコンが開催されるという。

 ■ファン層拡大

 モンハンは平成16年の第1作以降、累計販売本数が2800万本に達する人気シリーズだ。人気に火をつけたのが、17年に発売された携帯型ゲーム機「プレイステーション・ポータブル(PSP)」用ソフトだ。携帯ゲーム機の通信システムを利用し、ひとつのミッションを複数の仲間と一緒に攻略する「協力プレー」を容易にした結果、初心者でも友達と協力して強いモンスターを狩ることができるなど、新しい遊びのスタイルが一気に普及した。

 お笑いコンビ、オリエンタルラジオの中田敦彦さんと女優の福田萌さんが結婚前、一緒に遊んで親しくなるなど、協力プレーによりモンハンは既存のゲームファン以外をも取り込んだ。今秋、発売予定の「モンスターハンター4G」のCMに出演する、ソチ五輪男子フィギュアスケート金メダリストの羽生結弦選手も、熱心なファンだという。

 ■人と人つなぐ

 モンハンの勢いはゲームの世界にとどまらず、さまざまなアミューズメントに広がる。大阪市のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(USJ)では今年2~5月、全長21メートルの等身大のモンスターを展示し、ファンらが集まった。

 また、ゲームに登場する温泉と雰囲気が似た長野県の渋温泉は毎年、ゲームとタイアップしたイベントを開催している。今年も8月末までモンスターの口から天然温泉が流れる「ハンター露天風呂」などを設置し、ゲームの世界を再現して集客につなげているという。

 シリーズを担当するカプコンの辻本良三プロデューサーは「人が集まって、協力プレーができる環境をいろんなところにつくりたい」と狙いを話す。USJや渋温泉でも、見知らぬ人同士が協力プレーできる場を設けた。モンハンの協力プレーは1人で遊ぶというゲームソフトの概念を覆し、人と人をつなぐ新たなコミュニケーションのツールにもなっている。

     ◇

 「ドラゴンクエスト」や「ポケットモンスター」などに並ぶ人気ゲームシリーズとなった「モンスターハンター」が10周年を迎えた。2回にわたってヒットの秘密を分析する。

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