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積水化学工業・根岸修史社長に聞く シンボル的活動、毎年継続へ
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植林活動の後、現地で記者会見に臨む積水化学の根岸修史社長=3日、中国・江蘇省蘇州市のホテル 積水化学工業の根岸修史社長は蘇州市内での植林活動後、フジサンケイビジネスアイなどとの記者会見に応じ、「今回の植林のようなシンボル的活動にこれからも継続して取り組んでいきたい」と語った。主なやりとりは次の通り。
--環境活動を経営の柱として位置付けている
「世の中に新しい商品を投入する際、エコロジーに貢献する商品はわれわれの存在感を強調する役割を果たす。その意味でエコロジーとエコノミーは密接に関係し、両立する。それが経営のベースにあると10年以上にわたって言い続けている」
--環境ウィークは2年目を迎えたが、社員の意識は
「比率的に見れば、海外の従業員の意識も高い。初年度の参加率が6割というのは結構いい数値。今年は環境ウィークの初日の朝、東京本社周辺でごみ拾い活動を行ったが、昨年の1.5倍の人数が集まった。忘れていた社員はバツが悪そうな顔をしながら通り過ぎていた。2014年度から環境にかかわる新たな中期計画をスタートしたが、2年後には、『この1週間に何もやらなかった社員は肩身が狭い』という程度まで浸透させたい」
--全従業員の参加を目標に掲げている
「とにかくあおり立てて参加を促す。これと並行して、各事業所にはレポーティングを課したい。100%に達すれば、それが癖になってよい方向に循環するだろう。また、世界のどこかで取り組んでいる環境活動を今後のシンボルイベントとし、毎年継続していくことを考えている」(伊藤俊祐)