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LCCピーチ、28年度の搭乗者数600万人 3年で倍増の目標
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ピーチ・アビエーションの井上慎一・代表取締役CEO=20日午後、大阪府泉佐野市(村本聡撮影) 格安航空会社(LCC)のピーチ・アビエーションは20日、国内発着のピーチ便の年間搭乗者数を平成28年度に600万人とする目標を明らかにした。25年度は約300万人の実績があり、3年間で倍増させる計画。訪日外国人が今度も増えるとみており、旅行需要にあわせて新規路線を開拓していく方針だ。
同社の井上慎一最高経営責任者(CEO)が、産経新聞のインタビューで明らかにした。
ピーチは24年3月に関西国際空港-札幌、関空-福岡線を就航後、路線網を拡大。現在は国内、国際線で計16路線を運航している。
就航3年目となる25年度は、国内LCCで初の最終黒字を達成。今年7月には、那覇空港を関空に次ぐ第2拠点とし、観光客の取り込みに力を入れている。
井上氏は「増便や路線拡大で着実に利用者は増えてきた」と強調。「2020年の東京五輪を控え、平成28年度に年間600万人を目指す。25年度は300万人だったので、3年で倍にする」と述べた。
一方、今年5~10月、機長不足が原因で2千便以上が欠航したことについては、「60歳以上になると航空身体検査の項目が一気に増える。60歳になって、検査に抵触する人が重なってしまった」と理由を説明。24年度から12年間の機長養成などの人員計画を立てているほか、元自衛隊員らを採用して不足を補うとした。