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ダイソン自信作で「ルンバ」に挑戦状 ロボット掃除機“戦国時代”の様相
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ダイソン初となるサイクロン式ロボット掃除機をPRする創業者でチーフエンジニアのジェームズ・ダイソン氏。スマートフォンで掃除の指示ができる=4日、東京都港区 英ダイソンは4日、来年春にロボット掃除機を世界に先駆けて日本で発売すると発表した。同社の掃除機の特徴であるサイクロン式を採用、「他のどのロボット掃除機より高い吸引力」を売りにする。ライフスタイルや住宅環境の変化を背景に成長が見込まれる市場で、独走状態にある米アイロボットの「ルンバ」に真っ向勝負を挑む。
「吸引力は(ルンバの)20倍。サイズも半分で、入れないところにも入って掃除できる」
発表会に合わせて来日した創業者のジェームズ・ダイソン氏は“掃除機メーカー”として、ロボットメーカーの掃除機との違いをアピールした。
ダイソン初のロボット掃除機「ダイソン360Eye」は、開発に16年かけた自信作だ。幅23センチと小型ながら強力なモーターと通常の掃除機のような吸い込み口を設置。上部のカメラで周囲の状況を把握し、無駄のない軌道で動き回って掃除する。
スマートフォン(高機能携帯電話)を使えば「オフィスからでも英国からでも掃除の指示ができる」(ダイソン氏)機能なども搭載。国内販売価格は10万円以上になる見込みだ。
日本を発表と先行発売の場に選んだことについて、ダイソン氏は「テクノロジーを重視しており、ロボットの大きな市場でもある」と説明した。
ロボット掃除機の国内市場はここ数年、急成長している。調査会社のシード・プランニングによると、国内販売台数は2010年に26万台だったが、12年には38万台に増加。14年は55万台、18年には90万台に膨らむ見込みだ。
火を付けたのはアイロボットのルンバ。累計販売台数は100万台を超え、約70%のシェアを持つとされる。
背景には、共働きなどで掃除の時間や手間をとりにくくなっていることや、畳や襖(ふすま)が減ってフローリングなどの住宅が増えていることがある。
コード付き掃除機を持っていて、2~3台目にロボット掃除機やコードレス掃除機を選ぶという消費者は多く、メーカー関係者は「掃除機は一家に1台から1部屋に1台になっていく」と分析する。
白物家電の中でも魅力的な市場で、他社に生産委託していた東芝は自社生産に切り替え、新製品「トルネオ ロボ」を今月投入。シャープや中国ハイアールなど家電メーカーのほか、ニトリが機能を絞り込んで価格を抑えたプライベートブランド(PB、自主企画)商品を発売するなど異業種も参入、“戦国時代”の様相を呈している。