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東芝、サムスンに対抗意識あらわ 最先端の3次元メモリー量産で攻勢

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東芝、サムスンに対抗意識あらわ 最先端の3次元メモリー量産で攻勢

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 だが、微細化も限界に来ている。サムスンは昨年から薄膜状の記憶素子を積層する3次元技術を使ったメモリーの生産を開始。今年に入り、中国・西安に3次元の最新鋭の工場を稼働させている。3次元化でメモリー容量は、現行の128ギガバイトから数年後には1テラバイトへの拡大が可能になるという。

 16年から本格量産

 対する東芝も、3次元メモリーの量産に向けて動き出している。9日に起工式を行った新たな第2製造棟は3次元専用の製造ラインを置く予定。来夏から一部稼働し、2016年から本格的に量産を始める。

 一方で3次元メモリーは量産技術の確立が難しいとされる。サムスンも「不良品が多く、製造コストがかかっている」(証券アナリスト)という。東芝の田中社長もコスト面から3次元メモリーの量産化技術が遅れていることを認める。

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