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【i.Catch】新型iPhone同時発売 ドコモなど携帯3社ポイントは毎月のランニングコスト

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【i.Catch】新型iPhone同時発売 ドコモなど携帯3社ポイントは毎月のランニングコスト

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 米アップルの新型スマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)6」と「6プラス」の販売が19日から始まった。昨年に引き続きドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルが同時発売した。端末価格は3キャリアとも記憶容量が16GBの「6」新規契約か「MNP(番号持ち運び制度)」を利用した2年契約の場合、実質0円で提供する。端末価格が横並びになることから、各社とも他社からの乗り換えを促進する施策を打ち出している。

 ドコモは、10月末までの期間限定で、他社からの乗り換えで「6」「6プラス」を2年契約する場合、アイフォーンの旧型機種の下取りに最大4万円の割引もしくは4万円相当のポイントを付与する。従来のポイント上限は2万円だったことから、大幅に上積みすることで他社からの乗り換えを促進する戦略だ。

 さらに、25歳以下の顧客に対しては、「U25 iPhone割」も実施。同キャンペーンでは、「月々サポート」の割引が最大400円増額され、2年間で最大9600円分の割引を受けることが可能だ。

 なお、ドコモの料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」では、25歳以下を対象とした「U25割」を実施しているが、両キャンペーンは重畳適用が可能で、合計で毎月900円の割引を受けることができる。

 KDDIはMNPによる乗り換えで条件を満たした場合、プリペイド式のサービス「auウォレット」で1万円分の電子マネーなどをプレゼント。ソフトバンクも一定の条件で割引を適用するキャンペーンを展開する。

 各社さまざまな施策を打ち出しているが、最安モデルの端末価格に差が出なかったことから、毎月のランニングコストが、検討の比較対象となりそうだ。2年契約を基本とした場合、毎月の支払いに大きな影響を与えるのが料金プラン。そこで、各社の料金プランを同一キャリアで15年以上使い続けるユーザーが、2GBのデータ通信量を契約した場合で比較してみた=表。

 月額料金は各社同額の2700円。しかし、長期契約者に対して、ドコモでは、「ずっとドコモ割」を用意、月額600円×24カ月の2年間で合計1万4400円がお得になる。

 このほか、きょうから個人利用の顧客向けに8GBの容量の「データLパック」が新しく追加。10月からは、当月使い切れなかったデータ通信容量を1GB単位で翌月に繰り越すことができる「パケットくりこし」がオプションとして追加され、さらには購入したデータ量の利用期間を1カ月延長し、翌月末まで利用できるようになる。「たくさん動画を見たいから大容量のプランにしたいが、余らせて無駄にするのが不安」「データが足りなくなったが、月末なので追加データ購入は我慢しよう」などといった悩みも多かったはず。そんな顧客ニーズに合わせたプランを続々展開している。家族で利用する場合も、1人500円のシェアオプションでデータをシェアできるのでお得だ。このように、長期利用者や家族契約者など、幅広い層へのわかりやすい割引がドコモの特徴だ。

 アイフォーン「6」などを選ぶ基準は、端末価格より料金プラン、それもいかに有利な割引価格を使えるかどうかにある。MNPを検討するユーザーを含め、新しい料金プランで、月額料金を節約できるかがポイントとなる。

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