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東芝と東北大、ゲノム解析システム開発 1000人をデータベース化
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東芝は14日、日本人のゲノム(遺伝情報)を解析するシステム「ジャポニカアレイ」を東北大と共同開発したと発表した。すでに1000人の全ゲノムを解析してデータベース化し、遺伝子の変異が起きる場所や頻度についての情報を蓄積している。病気の予防や医薬品の開発に活用できるように研究を進めるほか年末には受託解析も始める。
日本人1000人規模の全ゲノム解析は初めて。生活習慣や診療の情報を合わせて解析することで、「健康ビッグデータ」(東北大メディカル・メガバンク機構長の山本雅之氏)と呼べるものが創出できるという。これを全国の医療・研究機関に活用してもらうほか、創薬にも役立てる。
会見では、「ジャポニカアレイ」を使ったゲノムの受託解析を年末に始める方針も明らかにされた。全ゲノム解析にはこれまで、1人50万円程度かかっていたが数万円でできるという。
2011年の東日本大震災で、東北で多くの病院が被災。住民への長期的な健康への影響の調査などを行うため、東北大を中心に「東北メディカル・メガバンク計画」が始まった。
その流れの中で昨年、東北大と東芝は心身の健康管理にビッグデータを役立てる研究を共同で進める協定を締結。これに基づき、東芝の計測技術などと東北大の研究成果を組み合わせ、遺伝子解析システムの開発を進めてきた。