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NEC、農薬使用量を4割削減 環境配慮の栽培手法を開発
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実証実験でジャガイモ農場に設置したデイコムの土壌センサー=ルーマニア・ブラショフ NECは、オランダの情報システム開発会社デイコムと共同で、化学薬品の使用量削減など環境に配慮しつつ収穫量を最大化するITを活用した栽培手法を開発した。欧州や中東、アフリカに100ヘクタール以上の農場を持つ大規模農家を対象に販売を始める。
ルーマニア中央部に位置するブラショフ市内のジャガイモ農場で今年4~9月に実証実験を行い、農薬や殺虫剤の使用量を1ヘクタール当たり最大40%削減した。形状が左右対称の高品質なジャガイモを大量に収穫できたという。
実験では、デイコムのセンサーを使い、NECとデイコムがデータ分析を行った。
デイコムの気象センサーと、水分量、地温を測る土壌センサーを農場に設置。24時間にわたって計測した環境データをインターネットを通じてコンピューター上で集約した。これらのデータを現地の気象予報や過去数年間の栽培履歴などのデータと照合し、肥料や殺虫剤の散布範囲や土壌の吸水量などを分析した。
分析結果から農作物の植え付け時期や肥料、農薬散布の時期、水の使用量、気象災害対策などを割り出し、農家に情報を提供。化学薬品や水の使用量を最適に調整できたことで、低コスト、省資源で生産することが可能になったという。
さらに「市場の価格動向をにらんだ出荷も最適なタイミングで行え、農家の収入拡大にもつながる」(NEC)という。
NECは今後、自社が持つ独自の大量データ分析技術を活用して、よりコストを低減する取り組みを行う。また農業投資を検討する銀行向けなどに、農作物の情報を集めたデータベースの提供も検討していく。