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ビール類販売、10年連続前年割れ予想 キリンの不振が市場全体の足引っ張る
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ビール大手4社の11月のビール類販売が10日にまとまり、4社ともに前年同月を下回った。また1~11月累計販売は、大手4社の販売は2%減と推計される。12月は衆院選の影響で、贈答用や業務用の大きな伸びが期待できず、2014年1~12月は、10年連続で、前年実績を下回ることになりそうだ。
11月の各社の販売は、アサヒビールが2%減、キリンビールが4%減、サントリービールが1%減、サッポロビールが15%減。11月は昨年に比べ、営業日が1日少なく、4社ともに前年同月よりも販売を落としている。
落ち幅が大きいサッポロは、昨年は第3のビール「麦とホップ」シリーズで「贅沢初摘み」を限定販売したが、今年はこれを取りやめたことによる反動減が大きかった。
1~11月の累計ではキリンが年前半の不振を取り返せず、6.8%減だが、アサヒが横ばい、サントリーが3%増、サッポロも1%増となっている。各社ともに通常よりも高価格帯の「プレミアムビール」の販売は堅調だったものの、4月の消費税率引き上げ後の節約志向や夏場の天候不順が響いた。
12月は夏場同様にビール類の出荷が伸びる月だが、これまでのところ選挙で忘年会の先送りやお歳暮の縮小などで、販売はマイナスの状況。このため11月までの2%程度のマイナスを取り戻すことは厳しい状況だ。ただ、キリン以外は前年水準を確保する公算が大きく、キリンの不振が市場全体の足を引っ張ることが鮮明になっている。