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NY原油先物相場 一時50ドル割れ 5年8カ月ぶり、家計にはプラスも

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NY原油先物相場 一時50ドル割れ 5年8カ月ぶり、家計にはプラスも

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 5日のニューヨーク原油先物相場は、世界経済の先行き懸念から急落し、一時2009年4月下旬以来約5年8カ月ぶりに1バレル=50ドルの大台を割り込んだ。6日も引き続き50ドル前後で推移した。原油安はガソリンや電気代の値下がりなどを通じて家計にはプラスとなりそうだ。

 5日の米国産標準油種(WTI)2月渡しの終値は、前週末比2.65ドル安の1バレル=50.04ドル。08年につけた過去最高値の約3分の1の水準となり、その後の時間外取引で1バレル=49.68ドルまで下落した。

 中国や欧州の景気減速で需要が伸び悩む中、米国が「シェールオイル」を増産。石油輸出国機構(OPEC)などの産油国もシェアを優先し、今のところ減産の動きはない。

 このため市場では「1バレル=30ドル台への下落もあり得る」(米商品先物業者)との見方も出ている。

 ただ原油安は、家計には恩恵となる。昨年12月22日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は前の週(15日)より3円30銭安い149円10銭。150円を下回るのは約1年11カ月ぶりで、値下がりは23週連続だ。

 電気代も火力発電の燃料となる原油などの価格変化を反映。このため北海道、北陸、四国、沖縄の4電力が2月の家庭向け電気代を値下げする。標準的な家庭で月12~52円の値下げとなる。

 一方、日本航空は2~3月の発券分で、燃料費に応じ国際線の運賃に上乗せする「燃油サーチャージ」を引き下げる。ハワイ行きでは片道1万3500円が8500円になる。

 今後も「産油国が減産しないので、簡単には原油価格は反転しない」(第一生命経済研究所の嶌峰義清首席エコノミスト)と、原油安が長引くとの見方は多く、景気には追い風となりそうだ。

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