「クラフトビール」人気拡大、供給追い付かず… 大手も参入、注目の的に
更新こだわりの味を追求する「クラフトビール」各社による生産工場(醸造所)の増設や新設が相次いでいる。キリンビールが出資したヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町)が業界ダントツの生産量を誇るが、それに続くエチゴビール(新潟市西蒲区)や木内酒造(茨城県那珂市)などが年間3000キロリットル級の設備を整えつつある。一挙に生産量を販売実績の5倍以上に引き上げる事例も出てきた。いずれも急増する需要に供給が追い付かない状況で、流通・外食業界の注目の的となっている。
直営店通じ人気拡大
「継続的に設備を増強しており、今月中には年間3000キロリットルの設備が完成する」
そう話すのは「常陸野ネスト」ブランドのクラフトビールを販売する木内酒造の木内敏之取締役。コリアンダー、オレンジピールといったスパイスを加えた「ホワイトエール」などが人気だ。同社の昨年の年間販売量は約1400キロリットル(350ミリリットル缶で400万缶に相当)だったが、増える需要に追い付かず、約2倍の規模に増やす。
