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【大塚かぐや姫会見(1)】久美子社長が勝久会長に再反論 「創業者の父は大きな誇り。その価値を否定するのではない」
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報道陣からの質問に答える大塚家具の大塚久美子・代表取締役社長 「かぐや姫」といわれる大塚家具の大塚久美子社長は13日、都内で記者会見し、父で創業者である大塚勝久会長と、27日の株主総会に向けて繰り広げている委任状争奪戦(プロキシファイト)について語った。
白いジャケットに青いスカート姿という春めいた装いで登場した久美子社長は、マイクを持ち、今回の会見開催の趣旨の説明を始めた。
久美子社長 「本日の(会見の)趣旨は、大株主の勝久氏が中期経営計画を策定されましたので、それを踏まえて、もう一度会社側の主張を、事業戦略とガバナンス上の観点から皆さんにご説明したいと考えるためです。また、今月10日には大株主の米国のブランデス・インベストメント・パートナーズが株式を売却しましたが、会社提案を支持すると発表しました。11日には従業員持株会が、自由投票を決定するなど、株主総会に関連した動きがあります。本日は、世界的に著名な議決権行使助言会社が、株主提案に反対する意見を発表しましたので、質問に答えたい。各媒体でも取材が続いているので、改めてご質問を受けたい」
事業計画策定前の、これまでの大塚家具の経営に対する評価を始める。
久美子社長「事業計画の前に、少々話をさせてもらいたい。当社は、勝久氏が創業しました。1969年に設立し、メーカーから直接商品を買い付けて直接消費者に届けるあり方ということで会社を成長させてきた。おそらくそのビジネスモデルによって業界を変え、世の中を変えてきた。それが本当に私にとっても社員にとっても、大変な誇りであることは間違いない。いま事業戦略上で考えていることは、この大塚家具の最も基本的な大切な価値であるこのモデルの継続と言うこと、これを先々まで残すと言うこと。そのために消費者へのアプローチを考えていく」
「いいものをつくって消費者に届けていく、いいものを安く売ることができる流通の仕組みをつくったことが価値あることで、これをどうしたら継続できるか。そのために消費者へのアプローチを考えている。決してその価値を否定するものではなく、わたしにとっても誇りであることをご理解いただきたい」
今回のプロキシファイトが、どのように社会に受け止められているのか懸念を示す。
久美子社長「(勝久氏が)創業者として、この会社は自らの直感で動かしていくのが最もいいと考えるという気持ちも理解できるし、それは一つの考え方だと思う。一方でこの会社は、千数百人の従業員、4千人以上の株主がいる大きな責任のある会社だ。このところ見ていると、どうしても親子であるとか、私が女性経営者であるということで、その観点からの関心が広く広まっているが、本来この問題はそういう問題ではないのではないか、そうでない側面があるのじゃないかと感じている」
「多数のステークホルダーがこの会社にはいて、そのためにはきちんとした根拠に基づいた商売に向けた取り組みが必要だし、経営者の独善を許さないガバナンスが必要だ。今回の説明会に事業戦略だけではなくて、ガバナンスも説明するというのはそういう趣旨です。ぜひこの親族間の感情的な、人格批判のような文脈からみるだけではなくて、ガバナンスという観点からも見ていただきたい。大塚家具が創業者がつくったすばらしい価値を次の世代に残す、残る会社にするために皆さんにご協力いただきたいと考えている」
「今回の問題は事業承継とか、上場企業が守るルール、あるいは女性の社会進出とかさまざまなテーマが含まれている。多面的な観点からこの問題を見ていただくと大変ありがたい。皆様方の共通の問題をはらんでいることで見ていただければありがたいと思います。説明会を始めるにあたり、このようなことを申し上げた」
こういった前置きの後、事業戦略の説明、コンプライアンス問題の説明を続けた。