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ファミマ・ユニー、業界再編へ背水の陣 統合交渉も加盟店調整など難題

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ファミマ・ユニー、業界再編へ背水の陣 統合交渉も加盟店調整など難題

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 コンビニエンスストア3位のファミリーマートと、4位のサークルKサンクスの親会社ユニーグループ・ホールディングス(GHD)が、経営統合に向けた交渉に入った。コンビニ部門の店舗数は単純合計で約1万7600店となり、首位のセブン-イレブン・ジャパンを追い抜く。消費税増税後の業績低迷に苦しみ、“負け組”の立場に追い込まれた両社は不退転の決意で業界再編に挑む。

 ブランド一本化

 「傲慢な言い方かもしれないが無関心だ。単純に合併しても効果が上がるとは思えない」

 3月19日、東京都内のホテル。セブンイレブンの親会社セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長は記者団に対し、ファミマとユニーGHDの統合を、こう切って捨てた。

 両者の統合の姿は次のようなものだ。ファミマがユニーGHDを吸収する形で新持ち株会社を設立し、その下にコンビニ事業とスーパー事業の2つをぶら下げる。コンビニ事業は、ファミマからコンビニ事業を切り離し、サークルKサンクスに吸収合併。「ファミリーマート」「サークルK」「サンクス」の3種類がある店のブランドは一本化する。今年8月には基本合意し、2016年9月に新会社を発足させる方針だ。

 統合後の全店売上高は単純合算で計約2兆8000億円に達する。セブンイレブンの約4兆円に及ばないが、それでも業界2位の規模に躍り出ることになる。

 経営トップは強気の姿勢だ。3月10日の統合交渉入りの発表会見では、ファミマの中山勇社長は「コンビニとスーパーが一緒になり、金融やシニア向け商品の展開、ネットの取り組みを加速させたい」。ユニーGHDの佐古則男社長も「原料の調達や開発、サービスなどで、幅広いシナジーを目指す」と述べるなど、それぞれ統合に意気込みを見せた。同月18日、横浜市内で会見したサークルKサンクスの竹内修一社長は「トップチェーン(のセブンイレブン)に追いつき追い越せるよう、商品の質を上げる」と挑戦状をたたきつけた。

 ただ、現段階ではセブンイレブンの方が地力に勝る。昨年4月の消費税増税後の消費低迷の余波で、ファミマとサークルKサンクスは毎月の既存店売上高の前年同月比マイナスが続く。コンビニ業界でプラスが続いているのはセブンイレブンだけだ。1店当たりの1日平均売上高(15年2月期)でも、ファミマが50万8000円、サークルKサンクスが43万2000円に対し、セブンイレブンは65万5000円と15万~20万円の差が開いている。SMBCフレンド調査センターの田中俊上席主任研究員は「(セブンイレブンには)商品力や、一斉に全国規模で新商品などのキャンペーンを打ち出せる態勢があることが大きい」と指摘する。

 たとえば商品力。セブンイレブンは自社専用に商品を納入する業者と契約し、プライベートブランド(PB、自主企画)を拡充。「金の食パン」シリーズや、100円から飲めるいれたてコーヒーなどのヒット商品を生み出してきた。金の食パンの価格は決して安くはないが、「いいもの、納得できるものにはお金を出そうという今の消費傾向をうまくとらえている」(コンビニ大手関係者)。新商品を出すとき、全国のほぼ全店で同時にキャンペーンを打ち出す態勢も整っており、消費者への浸透度が高い。「あっという間に狭い地域を自社の店で埋め尽くすセブンイレブンの出店戦略にはかなわない」(サークルKサンクス本部の社員)との弱気の声も漏れてくる。

 自分の店は大丈夫?

 一方、統合に向けた不安もある。セブン&アイの鈴木会長は「(ファミマやサークルKサンクスの)加盟店オーナーの不安が強くなっていると聞いている」と述べるなど、冷静に状況を分析する。

 実際、ファミマやサークルKサンクスのオーナーの間では、統合後に「近隣店や不採算店の閉店、移転などが必要になってくる」(SMBCフレンド調査センターの田中氏)ため、自分の店がその対象になるかが大きな関心事。東京都内のサークルKのあるオーナーは「まだ詳しい話は何も聞かされていない。ブランドだって、何に統一されるか分からない」と話した。

 さらに、ファミマとサークルK、サンクスそれぞれに違う、本部と加盟店間の契約条件の擦り合わせも難航が必至だ。そもそもコンビニチェーンは、店舗指導を手がける本部と、チェーンに加盟して現場で店を切り盛りするオーナーの両者が契約を結んで協力し、運営する。オーナーは独立事業主で、本部は指導料などの名目でオーナーから収益の一部を徴収している。徴収の比率はチェーンによって違う。

 00年前後から統合作業を進めてきた「サークルK」と「サンクス」は、徴収比率の低いサークルKのオーナーからの反発が強く、いまだに全ての店で契約内容の同じとなっていない。ブランドも統一されないままだ。

 本部レベルでも、運営オペレーションの統合や取引先の集約など、膨大な作業が待ち受ける。統合作業に手間取り商品開発がおろそかになれば、市場での競争に完全に後れを取ってしまう。(山口暢彦)

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