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成田空港、LCC誘致に活路 専用ターミナル開業、羽田やアジア各国と対決へ

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成田空港、LCC誘致に活路 専用ターミナル開業、羽田やアジア各国と対決へ

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 現在、成田に乗り入れているLCCは14社。このうちジェットスター・ジャパン、バニラ・エア、春秋航空日本など5社が第3旅客ターミナルに移った。

 ただ、最寄りの鉄道駅がある第2旅客ターミナルからは離れた場所に位置するため、利用客は約500メートルある連絡通路を歩くか、直通の連絡バスに乗る必要がある。それだけに、京成電鉄の眞下幸人常務は4月30日の決算発表会見で「第3旅客ターミナルは駅から遠く、必ずしも鉄道(の利用客)が増えるかどうか分からない」と述べた。

 成田がLCC誘致に力を入れるのは、国内外で空港間競争が激しさを増す中、手をこまねいていては地盤沈下が進みかねないとの危機感があるためだ。

 国内線が主体だった羽田では国際線の拡充が進み、昨年3月の発着枠拡大では欧州や東南アジア向けの中長距離路線が昼間でも利用できるようになった。このため、航空会社が欧州向けなどの便を成田から羽田へ移す「成田離れ」の動きも出た。

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