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シャープが抱える「負の遺産」 なすすべもなく立ち尽くす“指示待ち社員”

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シャープが抱える「負の遺産」 なすすべもなく立ち尽くす“指示待ち社員”

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 約4300億円を投じた堺市の液晶パネル工場が稼働した2009年には、前年のリーマン・ショックの影響でパネル需要が激減していたのにもかかわらず、計画の中止や修正を求める声はなかった。12年に販売不振を公表したが、その数カ月前には同社首脳が「大型テレビは好調」とアピールしていた。

 高橋社長は、このような企業風土を「けったいな文化」と決別を宣言し、社内では役職ではなく「○○さん」と呼称する運動の旗振り役を務めた。自身を「高橋さん」と呼ばせるなどフラットな組織を目指した。

 リスク情報共有せず

 だが、今回の液晶事業で現場のリスク情報を上層部が共有できず、対応が後手に回った事態は、高橋社長のこれまでの努力が全くの空回りだったことを意味する。高橋社長は強権を伴う指示をできるだけ避けてきたが、カリスマ経営者の指示待ちに慣れていた社員の意識を変えることは簡単ではなく、「決断しない社長に物足りなさを感じる声が少なくなかった」(シャープ社員)という。

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