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ソニーが開発中の「仮想現実」を試してみた 大げさではないリアリティ、広がる様々な世界

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ソニーが開発中の「仮想現実」を試してみた 大げさではないリアリティ、広がる様々な世界

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 SF映画などの題材になってきた「バーチャル・リアリティー」(VR、仮想現実)が実現しそうだ、と書き出せば、「何を大げさな」と言われそうだが、その「没入感」は、これまでにはなかった新しい体験だった。ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が、ゲーム機「プレイステーション(PS)4」の周辺機器として開発している「プロジェクトモーフィアス」を試してみた。

 ■ヘッドセットの中はVR空間

 モーフィアスの中心的存在は、頭にかぶり、内部の画面をのぞくための「ヘッドセット」だ。近未来的なデザインが特徴で、人がかぶっているのを見て想起されるのはやはり、映画の「ロボコップ」だろうか。使用中に青白く光るのは、外部のカメラで利用者の頭部の動きなどを読み取るため。仮想現実技術をめぐっては昨年、米フェイスブックが開発会社を買収するなど、将来の需要拡大を見据えた動きが出ている。

 SCEの「ジャパンスタジオ」が開発したデモソフトが始まった。自分の手元を見ると、実際に持っているのと同じ大きさのコントローラーがある。もちろん見えているのは本物ではない。だが、コントローラーを傾けてみると、見えているコントローラーも同じように動く。自分の中で徐々に、実際のコントローラーと仮想現実の中のコントローラーが一体化してくる。

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  • 仮想現実が体験できるバーチャルリアリティシステム「プロジェクトモーフィアス」のヘッドセットをかぶる記者
  • 専用ヘッドセット。青白く光るのは飾りではなく、カメラでこの光をとらえ、利用者の頭部の動きを読み取るから
  • 仮想現実技術を使ったデモソフト「BedroomRobot」の画面。小さなロボットたちが暮らす「街」を眺める。近づいたり、違う角度から見ると現実と同じ見え方がする
  • バーチャルリアリティシステムのデモソフト「TheLondonHeist」の画面。大男から一対一で尋問を受けるというスリリングな体験ができる

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