東芝、不適切会計「全社的」 第三者委、20日に報告書
更新東芝は17日、不適切会計問題を調べている第三者委員会(委員長・上田広一元東京高検検事長)の調査報告書を20日に受け取ると発表した。
現場に強い圧力をかけ、不適切な会計処理を促した経営陣の責任を追及するほか、要求を拒否できなかった社内風土にも言及し、全社的な問題だと厳しく指摘する内容となる方向だ。第三者委は営業利益の過大計上額について1600億円台で最終集計している。
予定によると20日午後7時ごろ、第三者委が報告書を提出。東芝は同社や取引先の営業上の秘密や個人のプライバシーなど非開示にすべき部分があるかを検討後、午後9時前後に「要約版」を公表する。翌21日の午後3時に全文を明らかにする。同日午後5時には会社側が会見を予定、田中久雄社長が出席し辞意を表明する公算が大きい。
東芝は17日、「信頼回復に向けて全社一丸となって尽力する」とのコメントを発表した。会見では、コーポレートガバナンス(企業統治)の強化策なども説明するとみられる。
