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東芝、新体制へ逆風 WH減損1600億円計上…情報開示姿勢にも批判

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東芝、新体制へ逆風 WH減損1600億円計上…情報開示姿勢にも批判

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 過去のWHの損失に市場が反応したのは、東芝が抱える大きなリスクとして指摘されてきたWHの「のれん代」の減損可能性が認識されたからだ。06年に買収したが、その後、福島第1原発事故が起きて新規建設工事は激減。企業の見えない価値として計上されているのれん代は、事業の収益性が低下すると取り崩さなければならなくなり、減損損失が発生する。東芝の原子力事業のれん代は9月末時点で3441億円。

 東芝は、WH単体は分野ごとに減損の必要性を検証するが、連結ののれん代については事業部門全体としてみているため、違いが出ると説明。同日、「(原子力事業の)部門全体の収益性は確保されている」とした。

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