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シャープ土壇場の心変わり ブランド、事業、雇用維持…鴻海に傾いたワケ

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シャープ土壇場の心変わり ブランド、事業、雇用維持…鴻海に傾いたワケ

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 シャープ本体に3千億円規模を出資し、株式の過半を取得して経営を主導。液晶を含む各事業で他社との統合などを進め、世界市場で日本メーカーの存在感を高めるのが柱。これまで革新機構案を受け入れる方向で調整していたが、シャープにとってさらなるリストラにつながりかねず、やはり経営陣に重苦しい雰囲気に包まれた。

 取締役会を翌日に控えた今月3日、高橋社長は社内で役員間の調整に追われていた。シャープの取締役13人のうち、5人の社外取締役を中心に「機構案では合理的な説明がつかないではないか」と再考を求める声が上がったためだ。

 革新機構案には、シャープ自体の再建より経営不振の東芝なども巻き込んだ業界再編に重きを置いているとの不満もあり、鴻海案に同調する役員が出始めていた。

 交渉の過程で双方の出資額はつり上がっていた。当初は液晶のみに1千億円を上限に検討していた革新機構は、最終的に3千億円の出資と設備投資用に2千億円の融資枠を設定。主要取引銀行による3500億円の債務削減をシャープに示した。一方、鴻海は買収額を6千億円超にするなど争奪戦は激しさを増した。

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  • 再建方針について質問に答えるシャープの高橋興三社長=4日、東京都港区(宮川浩和撮影)
  • 1月30日、シャープ本社を訪問後に報道陣の取材に応じる鴻海精密工業の郭台銘会長=関西国際空港

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