女性管理職7割超、なでしこ銘柄に トレンダーズ・黒川涼子取締役
更新トレンダーズはこれまで、女性社員の多さを武器にした感性重視のPR支援を売り物にしてきた。しかし、こうした動きを踏まえエンジニアの採用に力を入れている。黒川さんが掲げる新たなトレンダーズ像は「感性とテクノロジーを掛け合わせたマーケティング」だ。(伊藤俊祐)
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≪Q&A≫
■起業家ら輩出に誇り
--なでしこ銘柄に選定されたが
「社員のうち女性が占める割合は6割を超えている。また、ワークライフバランスよりも『主体的に働きたい』『自分で動かしたい』といった独立心旺盛な人が多く、社長が自らの経営に関する考え方や、経験を伝授する勉強会を開催している。当社では会社を辞めることを『卒業』と表現しているが、卒業生の中にはフリーランスで活躍している人や起業家も少なくない。受賞するに値する企業だと自負している」
--事業の特徴は
「女性を意識した賞品のPR支援が売上高の多くを占めている。女性社員の起用に積極的というイメージと実態が相乗効果となって事業に結びついている。また、延べで約20万人に上る女性会員のネットワークが事業の下支えとなっている」
--政府は、女性登用が成長戦略の鍵になると指摘しており、トレンダーズの取り組みに注目が集まる
「管理職の女性比率が高いといった理由だけで取り上げられるのはどうかと思う。『新たな価値の創造や株主還元に積極的』といった実績を積み重ねて初めて、なでしこ銘柄を誇ることができる。それを実現できないと『女性が多くても…』というレッテルを貼られるため、ある種のプレッシャーを感じている」
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【プロフィル】黒川涼子
くろかわ・りょうこ 慶大文卒。東京スタイル、テンプスタッフなどを経て2006年8月トレンダーズ入社。執行役員を経て14年6月取締役。15年6月常務執行役員を兼務。41歳。東京都出身。
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【会社概要】トレンダーズ
▽本社=東京都渋谷区東3-9-19 ポーラ恵比寿ビル
▽設立=2000年4月
▽資本金=5億4464万円
▽従業員=89人(2015年12月31日現在)
▽事業内容=マーケティングPR

