SankeiBiz for mobile

不正発覚から1年 三菱自の主力工場、地元下請けの危機感消えず

記事詳細

不正発覚から1年 三菱自の主力工場、地元下請けの危機感消えず

更新

 受注競争

<< 下に続く >>

 「水島製作所を最大限活用するので安心してほしい。V字回復の鍵を握るのは取引先の皆さんだ」。三菱自の益子修社長は4月上旬、日産傘下入り後初めて岡山県を訪れ、部品メーカー12社の協同組合「ウイングバレイ」(総社市)に協力関係の維持を呼び掛けた。

 出席者によると、益子社長は三菱自が開発する車種の部品調達を従来通り自社で行う方針を説明。一方、「これからは三菱自と日産の『いいとこ取り』で改善のスピードを上げる」とも話し、地元下請けが日産系の下請けと競合することも示唆した。

 水島製作所で生産し、2018年度に発売する見通しの軽自動車「eKワゴン」「デイズ」の次期モデルは初の日産主導の開発だ。エンジンや変速機などの1次下請けが日産系の部品メーカーに決まり、受注を逃したり、1次から2次に降格したりする地元下請けが出始めているという。

このニュースのフォト

  • 岡山県総社市で、部品メーカー協同組合「ウイングバレイ」に協力関係の維持を呼び掛ける三菱自動車の益子修社長(奥右)=7日

ランキング

Facebook Messanger登録

あなたに合わせたニュースを毎日お届け

Facebook Messangerを登録した時のイメージ画像です