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イワタニのカセットコンロが今も売れ続ける理由 “かゆいところに手が届く”モノづくりの軌跡

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イワタニのカセットコンロが今も売れ続ける理由 “かゆいところに手が届く”モノづくりの軌跡

配信元:ITmedia ビジネスオンライン 更新

 こうして1969年に発売となったカセットコンロだが、当初はあまり売れなかった。その理由は販路が限定されていて、町の金物屋、ガスの販売店などにしか置かれていなかったため、一般消費者への認知が著しく低かったからだ。そこで販路拡大に力を入れ、百貨店などへの提案を始めた。そして当時急拡大を遂げていた大型スーパーマーケットで取り扱いが始まると消費者の目に止まることとなり、一気に売り上げを伸ばしたのである。

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 また、1978年に発生した宮城県沖地震の際、被災地で備蓄燃料としてその必要性が発揮されたことによって、災害時に不可欠なアイテムとしての認知も高まった。

 そうしたさまざまな要因によって、ガスボンベは83年に累計販売本数が1億本、カセットフーは翌84年に1000万台を突破した。

 ガスボンベの冷却を防げ

 ただ一方で、ユーザーから不満の声も挙がっていた。最も大きかったのは火力の問題である。当時のカセットコンロの発熱量は1600kcal/h。これは現在の3分の2ほど。福士氏によると、2000kcal/h以下だと水を沸騰させるのも大変だという。なぜ火力を高められなかったかと言うと、当時のガスコンロの設計上、使うとガスボンベのガスがすぐに冷却されてしまったからだ。岩谷産業はガスボンベをどうすれば冷えないようにできるか知恵を絞った。そこで改良を加えたのが、ボンベとコンロの間をパイプでつなぐことである。ヒートパイプの開発である。

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  • 岩谷産業 総合エネルギー事業本部 カートリッジガス本部 CS推進部の福士拡憲担当部長
  • 最新カセットコンロ「カセットフー 達人スリムII」は従来商品よりもさらに薄型化した
  • 岩谷産業の商品ラインアップは幅広い

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