旅行は日帰り、居眠り事故…兼業ライターが建設現場の惨状“告発” 「週休2日」など夢物語だ
更新とはいえ、日曜日しか休めないことはワークライフバランス上で大きな損失だし、建設業ではすれ違いによる離婚も少なくないという。では、現実に建設現場で働く人にはどのような悩みがあるのだろうか?
◆「波待ち」できずにサーフィンを断念した人も
「建設業はまったくと言っていいほど連休とは無縁の世界です。そのせいで家族旅行でも日帰りしかできず、趣味でリフレッシュする機会も限られます。サーフィンが趣味の知り合いがいて、最初は日曜日ごとに遠くの海までクルマを飛ばしていたのですが、よい波が来ずに乗れない日も多く、一日だけの休みを波待ちに費やすことに限界を感じて、サーフィンはやめてしまいました」(「施工の神様」ライターのJack氏〔地域建設会社勤務〕)
「単身赴任時に、福井から千葉までの600kmを土曜日の終業後にクルマを飛ばして帰っていましたが、居眠り運転をして事故を起こしてしまいました。土曜日に休めない会社として妻の実家からよいイメージを持ってもらえず、まわりを見ても、同様の理由から婚期が遅れがちです」(土木学会の若手パワーアップ小委員会メンバー〔ゼネコン勤務〕)
このように、高収入の正社員にも土曜日に休めない問題はのしかかり、業界全体のイメージ悪化につながっていることがわかる。では、どうすれば完全週休2日は実現できるのか。
◆ゼネコンは「高い金払うのだから工期縮めろ」と“圧力”
発注者に対して立場が弱く、身を削って要求を呑むしかないことが建設業界の問題点だ。だから、強制的に現場を土日休みにするしかないと、関係各氏は口をそろえる。
「ある建設関係者から聞いた話なのですが、高い金を支払うのだから工期は極力短くという発注者からの要望にゼネコンが従うしかないのが問題で、お客が変わらなければ何も始まらないというのが実感だそうです。しかし、公共工事ならば話は別です。まずはお役所が発注する公共工事から、土日が休みであることを契約時に明示するなどの変革を進めていくことだと思います」(「施工の神様」編集長の清水清氏)


