これらのだしの味は、もはやその地域に住む人々の血となり肉となり体を構成しています。一口飲んで、ホッと息をつける。
「懐かしい味だな」と感じてもらえる、その安心感が大切なのです。関西の人に、無理やり関東のだしを押し付け「これがおいしいはずだから」というのは、それはちょっと違うだろうと思うのです。
地域性をあえて持たせず、全国勝負
しかしその一方で、あらゆる商品に対して「地域性」を前面に出して商品開発をすればいいかというと、それも少し違うのではないかと思っています。「地域性を大切にする」ということは、響きはいいですが、全国区で勝負できる自信がないということにもつながります。
地域性を超えてもおいしいものはやはりおいしいのであり、日本人として普遍的なおいしさを求めた一本勝負をすべき場合もあるのではないでしょうか。
そのような思いから、ラーメンに関しては地域性をあえて持たせず、全国勝負をしています。
醤油ラーメン、味噌ラーメン、豚骨ラーメンの三大ラーメンに加え、「昔ながらの醤油ラーメン」「ちゃんぽん」など、その時々でテーマを持たせた商品を開発していますが、基本的に全国展開で皆さまに味わっていただきたいと思っているのです。