奈良発 輝く

最古の卸問屋「菓子コラボ」で新たな魅力発信 砂糖傳増尾商店

 江戸、明治期の町並みが残る奈良市の旧市街地、ならまち。古い家屋が建ち並ぶ路地の一角にひときわ趣深い町屋がある。国内最古の砂糖の卸問屋「砂糖傳(でん)増尾商店」だ。

 大和茶の店が起源

 砂糖傳増尾商店の起源は1854(安政元)年、初代の増尾傳次郎が現在の奈良市元興寺町に開店した大和茶の店に遡(さかのぼ)る。茶の味を多くの人に知ってもらおうと、船で木津川を下り、大阪や兵庫に卸に出かけていた。だが、船を空っぽにしたまま帰ってくるのは「もったいない」と、当時は貴重品だった沖縄の黒糖や阿波の白下、和三盆を積んで商売を始めたのがきっかけとなった。「砂糖傳」の屋号は「砂糖屋の傳次郎」から定めたという。

 創業以来、県内の菓子店を中心に卸業を展開。現在はグラニュー糖やきび糖、三温糖など菓子に欠かせないさまざまな種類の砂糖を60種以上取り扱う。奈良を代表する和洋菓子店のニーズに合わせ、商品を提案している。

 奈良市内にある綿菓子専門店「Pamba pipi(パンバピピ)」も顧客の一つだ。綿菓子の要といえる砂糖には、同社の鬼ザラメを使用。担当者は「増尾商店の鬼ザラメは口溶けが良く、優しい甘さが口に広がります」と太鼓判を押す。

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