奈良発 輝く
最古の卸問屋「菓子コラボ」で新たな魅力発信 砂糖傳増尾商店
卸業のみならず、商品開発にも余念がない。転機となったのは1988年に県内で開催された「なら・シルクロード博覧会」。当時、東大寺長老だった清水公照師の「博覧会を記念する奈良の名物を作ろう」という呼びかけに応じ、新商品「御門米飴(みかどこめあめ)」を開発した。
「かつて奈良の都にあった7つの御門(ごもん)を遣唐使や他国の使が通っていた。材料や知恵がシルクロードから門を通って伝わったかもしれない」。増尾朗社長(43)がネーミングに込めた思いを明かす。
米飴とは、米を麦芽で糖化したもの。国産米を100%使用し、人工甘味料や防腐剤、漂白剤は一切含まれていない。水あめとは違い、とろりとした美しい琥珀(こはく)色で、コクがあって優しい甘みが口に広がるのが特徴。ビタミンB2やミネラルを豊富に含み、栄養価が高いことから、近年はマクロビオティックなどの自然食を好む人の間でも話題に。今では同社の看板商品となっている。
独自のフレーバー
また、ガイドブックやSNS(会員制交流サイト)を通じ、若者を中心に人気が広まった「奈良こんふぇいと」がもう一つの主力商品だ。「こんふぇいと」とはコンペイトーを指す。