「ブロックチェーンゲームをどう説明しようかと悩みましたが、双雲先生ご自身が東京理科大学ご出身でバリバリの理系。しかも、卒業論文のテーマが暗号通信のアルゴリズムだったということで意気投合しました」
NFTアート企画「Crypto 双雲」を手掛ける「double jump.tokyo」(東京)の松谷幸紀さんは、武田さんとの出会いをこう振り返る。NFTを活用したゲーム「マイクリプトサーガ」を制作する同社は、同ゲームのタイトルロゴを武田さんに依頼したことがあり、それが今回の企画につながった。
武田さんがNFTマーケット最大手のオークションサイト「OpenSea」に出品している作品は「SCAM退散」「GOX平癒」。いずれも武田さんが筆で紙に書いたものをデータ化した作品で、ブロックチェーンでの詐欺(SCAM)や、ハッキングやパスワード紛失で暗号資産を失うこと(GOX)をなくしたいとの思いが込められている。仮想通貨のリテラシーが高い“クリプト民”にとっては「護符のような言葉」(松谷さん)だ。
オークションはイーサリアムという暗号資産を用いる形で行われ、開始価格は1ETH(約30万円)で、今月2日から4日午後11時まで続く。
アーティストに一部還元
NFTアート作品のオークションでは、暗号資産で最も価値が高いとされるビットコインではなく、業界2番手のイーサリアムが用いられることがほとんど。イーサリアムに由来する「ERC721」という規格が標準になっており、落札したデジタルアートを別のオークションサイトで売ることも可能だ。これにはイーサリアムに実装されている「スマートコントラクト」と呼ばれる機能が関係している。