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冷凍食品の農薬問題 アクリフーズ、「時間かかる」と検出精度下げて検査
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食品大手マルハニチロホールディングスの子会社「アクリフーズ」群馬工場(群馬県大泉町)で製造した冷凍食品から農薬「マラチオン」が検出された問題で、異臭がするとして昨年末までに同社に返却された20商品を検査する際、19商品の残留農薬について、国が定める残留基準値(0.01ppm)の100倍に当たる1ppm以上しか検出できない方法で検査していたことが9日、同社への取材で分かった。同社は、基準値まで検出できる方法だと時間がかかったため、検出精度を下げたとしている。
同社は20商品のうち、検査でコロッケやピザ、フライなど9商品から基準値を超えるマラチオンを検出したと公表していたが、通常より甘い基準で検査していたことは明らかにしていなかった。
これまで未検出や調査中となっていた残りの11商品についても基準値を超える微量なマラチオンが付着していた可能性があり、同社は今年に入り、基準値まで検出できる方法で再検査しているが、結果はまだ出ていない。担当者は「(問題公表時に)きちんと説明すべきだった」としている。
同社によると、まず1商品の検査を昨年12月中旬、正規の基準値で外部業者に依頼したが、同27日になって2200ppmのマラチオンを検出。このため、検査時間の短縮を業者に要請したところ「(検出の下限が)1ppmなら可能」と言われ、検査方式を変更するよう指示したという。
農薬の混入を発表した昨年12月29日以降に同社に返却された商品については県警などに提出しており、同社では検査していない。
また、未検出や調査中の11商品の製造時期は昨年10~11月で、検出された商品と同時期だったことも判明。同じ日に異なるラインで製造された商品から異臭が確認されたケースもある。