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ソチ五輪“持ち歩き”も! デジタル機器フル動員で楽しむ
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見たい競技のアラーム通知機能も備えたスマートフォンアプリ「gorin.jp」(栗橋隆悦撮影)
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7日(日本時間8日未明)に開幕するソチ冬季五輪は、デジタル機器をフル動員して楽しみたい。5時間の時差があるためテレビでは深夜以降の生中継が多いが、NHKオンデマンドなど放送後のインターネット配信を利用すれば、ダイジェストではない「生」の実況が楽しめる。テレビ放送されない競技もネットでは生中継され、今大会からは中継の「巻き戻し」再生にも対応。スマートフォンやタブレットで五輪中継を“持ち歩く”こともできる。(本間英士)
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NHKの有料動画配信サービス「NHKオンデマンド」(www.nhk-ondemand.jp)では、テレビ中継したほぼ全競技を半日~1日後をめどに配信する。値段は1本当たり105円だが、月額945円の「見逃し見放題パック」に入れば、何本でも何度でも定額で見ることが可能だ。配信は五輪終了後の3月24日まで続け、総配信時間は300時間を予定している。
生放送をしない競技は、NHKの特設サイト(olympic.nhk.or.jp)で1日数種目を生中継(ライブストリーミング)。今大会からはライブストリーミングでも巻き戻しができる「時差再生」機能が加わり、競技の1日後程度まで再生できる。
NHKはスマホやタブレットで出先でも五輪を見られる無料アプリも準備中。五輪本番までにアップストア、グーグルプレイストアからダウンロードできる予定だ。また、冬季五輪は降雪など気象状況の変化で放送時間が変わることもあるため、変更などは特設サイトやツイッターで柔軟に発信していくという。
民放テレビ局は、共同公式動画サイト「gorin.jp(ゴリンドット・ジェイピー)」で100時間以上のライブストリーミング配信を予定。さらに1千本以上のハイライト動画を見ることができる。
「gorin.jp」アプリもスマホ用に用意されており、見たい競技や選手をあらかじめ登録すると始まる前にアラームで通知してくれる「視聴予約アラーム」を搭載。ツイッターでの盛り上がりをリアルタイムで可視化する機能もあり、ほかの視聴者と観戦の感想を共有するのに役立ちそうだ。
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NHKは五輪期間中、フィギュアスケートやスキー・ジャンプなど注目競技を総合で173時間にわたり放送。BS1では全98種目のうち95種目を放送し、316時間分の録画映像や総合で中継しなかった競技の生中継も扱う。また、昨年一部テレビで利用可能となったハイブリッドキャストでは、総合で放送した番組の時差再生も可能になる。
民放は地上波で127時間の放送を予定。ゴールデン帯から深夜にかけて注目競技を生中継する。BSでは録画放送を基本に、翌日の正午から午後3時にかけて28時間分を放送する。
NHKオリンピック事務局の奥田義貴チーフ・プロデューサーは「現地とは時差があるので、生活のサイクルや見たい競技にあわせた視聴で五輪を満喫してほしい」と話している。