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大雪で「買いだめ控えて」 燃料不足切実…ガソリンスタンドも

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大雪で「買いだめ控えて」 燃料不足切実…ガソリンスタンドも

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群馬県安中市と長野県軽井沢町を結ぶ国道18号線のバイパスでは、15日未明から車が立ち往生している。ガソリンスタンドで入手した燃料を車両に運ぶドライバー=17日午後、長野県軽井沢町(桐原正道撮影)  大雪で、群馬県との境にある碓氷峠が閉鎖されている長野県軽井沢町。上信越道の一部通行止めも重なり、国道18号などで800~900台の車が立ち往生する状況は17日昼現在、解消されていない。いまだ動けない車と、商品の届かないガソリンスタンド(GS)双方で、燃料不足が切実になっている。

 「ガソリンや家庭用暖房の灯油の配達要請が多く寄せられている。ただ、こちらも積雪で社員が出勤できず、配達まで人手がまわらない」

 国道18号沿いの「出光18号軽井沢SS」店長、渡辺雅之さん(48)は対応に追われる。

 自衛隊や住民、周辺の別荘滞在者らが除雪作業を進めた結果、約1メートルあった積雪も幹線道路沿いでは大型車も通れるまでになった。ただ、民家周辺の入り組んだ通りなどは除雪が進んでいない。

 渡辺さんは「むやみにタンクローリーが入っていけば立ち往生してしまい、さらなる混乱を招く可能性がある。配達したい気持ちはやまやまだが」と話す。

 長野県石油商業組合の専務理事、平林一修さん(72)は「県内で消費する石油関係の大半は京浜地区から来る。中央自動車道やJR貨物が動いてくれないとどうにもならない」と打ち明ける。

 現在は名古屋市から長野県松本市を経由するルートで、愛知県の知多半島にある製油所から燃料を集めている。平林さんによると、一部GSは大手石油会社から直送されるケースもあるが、「必要以上の買いだめをしなければ十分燃料は足りる。消費者のみなさんには冷静に対応してほしい」と話している。

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