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【H2A打ち上げ成功】ケネディ大使、「父も宇宙探査の力信じていた、感慨深い」 種子島で会見
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全球降水観測計画の主衛星を載せ、打ち上げられるH2Aロケット23号機=28日午前3時37分、鹿児島県の種子島宇宙センター H2Aロケット23号機の打ち上げが成功した鹿児島県の種子島宇宙センターでは、降水観測衛星の開発に携わった日米の関係者や、相乗りした超小型衛星を作った大学生らが喜びと安堵(あんど)の表情を浮かべた。
打ち上げ後の記者会見は“サプライズ”で始まった。視察で訪れたキャロライン・ケネディ駐日米大使が突然、会場に姿を見せ、笑顔で数分間のスピーチをした。
ケネディ大使は、閃光(せんこう)とともに闇の中を機体が上昇していった未明の発射について、「本当に素晴らしい日を迎えることができた。大変なインスピレーションを受けている」と感想を述べた。
さらに大使は、人類初の月面着陸を実現したアポロ計画を提唱した父親のジョン・F・ケネディ元米大統領について触れ、「(父は)宇宙の研究や探査が人々の生活をより良くし、平和をもたらすのに大きな力を持つと信じていた。今日のことは、私個人にとっても感慨深い」と語った。
衛星開発を指揮した日米の責任者も続いて会見。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小嶋正弘プロジェクトマネージャは、日本が開発した衛星の心臓部のレーダーについて「出番が間近に迫り、わくわくしている」と喜びを語った。
一方、米航空宇宙局(NASA)のアート・アゼルバージン・プロジェクトマネジャーは「種子島で4カ月を過ごし、食堂やホテル、地域の人々が歓迎してくれて多くの友人ができた。米国に帰らなければならないのが残念なほど寂しい」と、しんみりと語った。
国際プロジェクトの衛星をH2Aで予定通り、宇宙へ送り届けた三菱重工業の宮永俊一社長は「今後、衛星にはさまざまなニーズが生じていく。それを支えるため、時間に正確に打ち上げる技術をさらに伸ばしたい」と気を引き締めた。
同時に搭載された7基の超小型衛星に携わった学生らも会見。大阪府立大の大学院生、伊藤琢博さん(23)は「ホッとしている。日米共同開発の衛星に相乗りしたため、NASAの安全審査まで受け、緊張しっぱなしだった」。同大の衛星には「こすもず」と命名。JAXA宇宙科学研究所がロケット打ち上げのたびに行う慣例にならい、命名にちなんだ独自のラベルを張った日本酒を披露した。
芸術活動を目的とする世界初の衛星を多摩美術大と合同で打ち上げた東大4年の宇佐美尚人さん(22)は「誰でも宇宙を多彩に活用できることを示したい」と興奮気味に語った。