「狙いは技術」日本人は“使い捨て” 韓国企業、危うい引き抜きの実態
更新技術者側にも数年で大金を稼ぐ狙いがあり、使い捨てを了解している場合が多く、両者の利害が一致しているという。
関係者は「最新技術といっても2、3年たてば、役に立たなくなるといわれる。企業側には必要な技術者をその期間だけ雇い、技術を吸収しては次の技術者に乗り換えるといった側面がある」と打ち明ける。
「NAND型」とは?
研究データが流出した「NAND型」フラッシュメモリーは、スマートフォン(高機能携帯電話)などの記録装置として市場規模を拡大しており、日本企業は韓国や米国勢と激しい競争を繰り広げている。
NAND型は昭和62年に東芝が開発。電源を切ってもデータが消えず、データの消去や書き込みを一括してできる。ハードディスクなどの他の記録媒体に比べて小型で軽いのが特徴で、近年需要が高まっている。
