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「狙いは技術」日本人は“使い捨て” 韓国企業、危うい引き抜きの実態

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「狙いは技術」日本人は“使い捨て” 韓国企業、危うい引き抜きの実態

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 明らかに漏洩があった事例の半分は中途退職者によるものだった。一方で、秘密保持契約を結んでいるのは役員で40%、従業員では55・5%にとどまった。

 シャープの元技術者で、立命館アジア太平洋大学の中田行彦教授は「役職や権限が変わるたびに社員と契約を結び、何が秘密なのかを何度もすり込む必要がある」とした上で、「技術が進歩し、次世代の技術に移り変わる2、3年の間は社員を辞めさせないなどし、秘密を囲い込む手段を考えるべきだ」としている。

 東芝研究データ流出事件 東芝の主力商品「NAND型」フラッシュメモリーを転職先の韓国メーカー「SKハイニックス」に無断で提供したとして、業務提携先の元技術者、杉田吉隆容疑者が警視庁捜査2課に不正競争防止法違反容疑で逮捕された。東芝はSK社などに計1千億円超の損害賠償を求め、提訴している。

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