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「美味しんぼ」の福島“鼻血描写”問題… 次号で特集記事掲載へ

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「美味しんぼ」の福島“鼻血描写”問題… 次号で特集記事掲載へ

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 小学館の漫画誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」の人気漫画「美味しんぼ」で、東京電力福島第1原発を訪れた主人公らが原因不明の鼻血を出す場面が描かれ、風評被害を助長するのではないか-との批判が集まっている問題で、5月19日発売の同誌で、寄せられた意見をまとめた特集記事が掲載される予定になっていることが分かった。

 同誌編集部が公式ツイッターで明らかにした。

 同社広報担当によると、発売後から電話やメールなどで、批判を含む意見が相次いでいることから、記事の掲載を決めたという。ツイッターで編集部は「多数のご批判とご意見をいただいた。すべてを真摯(しんし)に受け止め、今後の誌面作りに活(い)かしてまいります」と説明している。「識者のご見解やご批判を含むご意見を集約した特集記事を掲載する予定」としている。

 批判を集めているのは5月12、19日合併号(4月28日発売)に掲載された内容。福島第1原発を訪れた主人公らが原因不明の鼻血を出したりする描写の後、井戸川克隆・前福島県双葉町長が、「福島では同じ症状の人が大勢いますよ」と明かす設定。

 同編集部はこれまで、公式サイトで「鼻血や疲労感は綿密な取材に基づき、作者の表現を尊重して掲載した。取材先や作者の実体験について、医師に見解を問う展開となっている」としている。

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