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佐村河内氏取り上げた番組は「倫理違反とまでは言えない」 BPO見解

ニュースカテゴリ:社会の事件・不祥事

佐村河内氏取り上げた番組は「倫理違反とまでは言えない」 BPO見解

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佐村河内守氏(矢島康弘撮影)  放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は6日、「両耳の聞こえない作曲家」として佐村河内守氏を取り上げたNHKと民放4局の計7番組について、虚偽を見破れなかったのはやむを得ないとして、「放送倫理違反があるとまでは言えない」との見解を公表した。一方で、問題発覚後の対応が不十分だったと指摘し、各局に自主的な再検証と結果の公表を要望した。

 対象となったのは、平成25年3月放送の「NHKスペシャル 魂の旋律~音を失った作曲家」などのNHK▽TBS▽テレビ新広島▽テレビ朝日▽日本テレビ-のニュース、ドキュメンタリーなど計7番組。

 委員会は、代作問題については「裏付け取材が不十分なところもある」としつつ、テレビ局の多くが佐村河内氏の身体障害者手帳を確認していたことなどを理由に「放送時点で真実であると信じるに足る相応の理由や根拠が存在した」と判断。平成22年頃から佐村河内氏がメディアで報じられる機会が増え、「メディアが相互に佐村河内氏を報道し、その知名度や存在感を高めていった」と背景を分析した。

 そのうえで、問題発覚後の各局の対応について、「だまされたのは仕方がなかったと、自己検証がストップしているように思われてならない」と指摘。番組作りについても「感動的な物語ばかりを安易に求めるのは無責任な態度」「『再現』という手法を安易に使っていないか」と疑問を呈した。

 川端委員長は記者会見で、「真実を伝えるメディアの能力に国民が疑問を持ってしまう、非常に重要な事案だった。なぜ虚偽を見抜けなかったのかを各局が自己検証し、結果を視聴者に説明することで信頼を回復すべきだ」と述べた。

 委員会は、佐村河内氏と、楽曲の多くを代作していた作曲家の新垣隆氏にも聞き取り調査を実施した。

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