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VR悪用すれば「数千人を嘔吐させられる」 人気ゲーム開発者がリスク指摘

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VR悪用すれば「数千人を嘔吐させられる」 人気ゲーム開発者がリスク指摘

配信元:ITmedia ニュース 更新

 さらに原田さんは「研究段階なので断言はできないが」と前置きしつつ、人間の危険察知能力を悪用されるリスクもあると指摘する。

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 危険察知能力とは、例えば、高速で何かに衝突しそうになったとき、光景がスローモーションに見えるといったものだ。原田さんによれば、この現象は、脳が衝突時の衝撃と出血に備える処理に集中し、視覚処理を一時的に怠ることで起きるという。「フレームレートが、秒間200コマから秒間15コマくらいに落ちているようなもの」。

 危険な状況をVR世界で再現すれば、リアルな生理反応を誘発できる可能性があるという。「VRのゲームで、クルマにぶつかりそうになると、思わず体が仰け反る。あくまで仮説にすぎないが、VRで生理反応を引き起こし、健康被害を与えられる可能性もある」。

「悪用されるが、それ以上に恩恵は大きい」

 原田さんによれば、テレビのようなモニターかVRかを問わず、映像には(1)学習効果を高める、(2)イメージトレーニングしやすい、(3)めまいや酔いを誘発させる--などの効果があることが確認されているという。VR映像では「モニターの比にならないレベルで、視覚を司る脳が錯覚を起こす」と原田さんは強調する。

 「サマーレッスンでも、目の前に女の子がいるVR映像を見せると、本当は出していないのに『吐息が当たった』と触覚を感じてしまうユーザーもいた」

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  • バンダイナムコエンターテインメントの原田勝弘さん
  • 人間の危険察知能力を悪用されるリスクも
  • VRは善悪どちらにも有効な諸刃の剣

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