ニュースカテゴリ:暮らし
仕事・キャリア
2014年春闘 電機連合は足並み合わせベア要求へ
更新
本格的に始まった2014年春闘は、安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」を成功に導くため、主要労使がともにベースアップ(ベア)の必要性で早くから意見を一致させるという異例の展開だ。電機連合などは業績格差から、肩を並べてベアを実現できるか不透明だが、足並みを合わせて“難関”を突破する構えを崩していない。
「ラストチャンスかもしれない。しっかりやっていく」。電機連合中央委員会が27日、横浜市で始まり、有野正治中央執行委員長は記者会見でベアに対する強い意気込みを示した。
電機連合は28日、ベアに相当する賃金改善について月4000円以上を統一要求する議案が提出され、正式決定する方向。電機連合がベアの統一要求を決めるのは09年春闘以来5年ぶり。浅沼弘一書記長は「デフレ脱却を確実にして経済を好循環に導きたい。春闘を通じて社会的責任を果たす」と鼻息は荒い。
電機連合の決定を受け、加盟する日立製作所などの主要労組も4000円のベアを軸に要求内容をまとめ、2月中旬に経営側に提出する見通しだ。
ただ電機業界では、日立など業績好調な企業と経営再建中のシャープなどとで台所事情に大きな格差があり、統一要求の実現はハードルが高い。
浅沼書記長は「基本的に(業績が影響するのは)一時金」と説明した上で、「賃金(ベア)は統一して取り組んでいく。業績の悪い企業もある中で、お互い引っ張りあげる。今年は統一闘争の力量が問われる」と力を込める。
一方、北米での販売増や円安による輸出採算の改善を追い風に業績好調な自動車業界。主要労組は、ベアに相当する賃金改善分の要求方針を相次いで決めている。トヨタ自動車労働組合は月額4000円のベア要求で最終調整。平均月給の1%に当たる約3500円に500円上乗せする考えだ。30日に組合員に提示し2月6日に正式決定する。ホンダ、マツダ、スズキ、三菱自動車の各労組もベア3500円を要求する方針だ。
ベア 年間一時金
トヨタ自動車 4000円 5カ月以上?
ホンダ 3500円 5.9カ月
マツダ 3500円 5.3カ月
スズキ 3500円 5.5カ月
三菱自動車 3500円 5.0カ月
電機連合 4000円以上 最低4カ月
基幹労連 3500円(2年間で7000円) 5カ月(産業や企業で異なる場合も)