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生保各社、優秀人材確保へ賃上げ 営業職員で調整の動き
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住友生命は営業職員の賃上げで優秀な人材を確保する(住友生命提供) 生命保険各社に営業担当職員の賃上げの動きが出始めている。明治安田生命保険は、8月をめどに全営業職員3万人の給与を月平均1万円以上上げることを検討する。住友生命保険は2014年度入社予定の新人営業職員の基本給を前年度比1万円程度上げる方向で調整に入った。
富国生命保険は中核の営業職員3800人の基本給を引き上げる。待遇改善で主力販売チャンネルの営業職員に優秀な人材を確保し、国内の保険販売競争で勝ち残りを目指す。
全国で約20万人いる生保の営業職員の給与は毎月一定額の基本給に、営業成績に応じて加算される比例給からなる。
明治安田生命は全営業職員への賃上げによって、顧客へのアフターフォローを強化する戦略を加速する。
住生には現在、約3万1000人の営業職員がいるが、14年度に随時採用する新人の基本給を上げる。外資系や損害保険系生保の成長などもあり国内生保のシェア争いが激化しており「優秀な人材確保や教育充実」(佐藤義雄社長)で対面営業網を強化し、先手を打つ。
富国生命は約1万人の営業職員のうち、主任以上の基本給を上げるほか、比例給についても毎月の営業成績を翌月の給与に反映しやすい制度に見直す。
帝国データバンクの13年12月調査では、全国約1万社の企業のうち36.8%が正社員が「不足している」と回答。また、人材の確保・定着で行っている対策では25.5%が「賃金水準の引き上げ」と回答した。生保各社は業績改善を背景に営業職員の賃上げへの追随を検討しており、他社にも広がれば国内景況の回復の追い風になりそうだ。