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中田ヤスタカ「CAPS LOCK」リリース BGMじゃない、熱中できる音楽

ニュースカテゴリ:暮らしの余暇

中田ヤスタカ「CAPS LOCK」リリース BGMじゃない、熱中できる音楽

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「まだまだやりたいことはいっぱいある」と話す中田ヤスタカ(大山実撮影)  Perfume、きゃりーぱみゅぱみゅのプロデュースを手がける中田ヤスタカ(33)と、ボーカルのこしじまとしこ(33)のユニット「CAPSULE」の14枚目のオリジナルアルバム「CAPS LOCK」がリリースされた。中田は「音楽のための音楽を目指した。熱中できる作品になっていると思う」と話している。(櫛田寿宏)

 昨年公開されたハリウッド映画「スター・トレック イントゥ・ダークネス」の挿入曲を担当するなど、活動の舞台を国内外で広げている中田。そんな中田にとって、CAPSULEは特別な存在だ。「プロになってから結成したユニットではなく、アマチュアのときからやっています。自分の何かを作りたいという衝動と一番近い存在です」と説明する。

 何度も聴いているうちに耳から離れなくなる魅力的な旋律が多い今回のアルバムは、ある「衝動」にかられて製作した。

 「今、音楽を聴くのにわざわざ時間を割く人は少ないと思います。だから何かのBGMではなく、聴くぞって思って、音楽を主役にして時間を過ごすための作品を目指しました。そういう音楽は少ないから、もっとあった方がいいかなと思って」

 数多くの曲を作っているが、作曲した曲がボツになることはほとんどないという。「この曲はボツになりそうだなと分かりながら作曲することはないんです。作っていて、これをいい曲にするのはしんどいな、という曲はいい曲じゃないから。どんどんアイデアが湧き出して、手が止まらなくなってしまうのがいい曲なんです」と語る。

 一般的な曲作りでは、作曲家や演奏者が作品の大まかな概要を説明するためデモテープを作成し、最初の方針に沿ってレコーディングすることが多い。中田はそうしたスタイルを嫌う。「その方法だと、作っている最中にイマイチだなと感じながらも完成してしまいますから」。関係者との確認を重ねるという作業は「制約」でしかないと考える。それゆえ今回の作品も、レコード会社の関係者さえもどんな作品に仕上がるのか分からないまま製作作業が行われた。

 5歳でピアノを始め、小学校高学年のころから作曲をするようになった。「世の中にどんな音楽があるのかよく知りませんでした。テレビから流れてくる音楽や親が家でかけている音楽の知識だけで作り始めました」と振り返る。ピアノを弾いて録音する。もっと音を足したいと感じたら、そこに加える。2台のラジカセを使って、多重録音をしていた。デジタルのイメージが強い中田だが、「ずいぶんアナログなことをやっていました」と笑った。

 CDが売れないと言われるようになって久しい。そんな時代にあっても、中田はヒットメーカーとして活躍している。だが、「売れそうと思えなくても、これで売れたらいいなっていうものを作り続けたい」と語る。音楽への情熱は並大抵のものではない。

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