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進学・就職を契機に…賢い銀行の選び方 サービス多様、十分な理解を

ニュースカテゴリ:暮らしの生活

進学・就職を契機に…賢い銀行の選び方 サービス多様、十分な理解を

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 新年度に入り、進学・就職などを契機に金融機関に口座を開設する人も多い。中でも銀行では最近、インターネット銀行や異業種から参入した銀行など選択肢も広がった。賢い銀行の選び方をファイナンシャルプランナーの坂本綾子さんに聞いた。

 お金の出発点

 銀行口座を選ぶときは、給与振込口座となるメーンバンクを選び、その後、メーンバンクを補完するサブバンクを選ぶ。「メーンバンクはお金の出発点。お金を動かしやすい銀行を選んで」と坂本さん。自宅・勤務先の近くや通勤経路に支店があるか、利用できるATM(現金自動預払機)があるかなどを確認する。口座開設後は支店での取引機会は少なくなり、よく利用するのがATM。災害などが起きたときを考えると、近くに支店があると安心できる。提携ATMやそれにかかる手数料も合わせて確認しておく。

 さまざまな会員制サービスを用意している銀行もある。口座の預金残高や給与の受け取りなどの条件に応じてATM手数料や振込手数料が優遇される。例えば、みずほ銀行の場合、口座を開設したとき、みずほマイレージクラブの会員になると、月末時点の口座合計残高10万円以上やNISA(少額投資非課税制度)口座を持っているなどの条件に応じて、みずほ銀行とイオン銀行のATMの時間外手数料が無料になるといった特典が受けられる。

 三井住友銀行の「SMBCポイントパック」は、給与または年金の受け取り実績がある▽月末にウェブ通帳の契約がある-などの条件のうち、いずれか1つを満たせば三井住友銀行や@BANKのATMの手数料が無料になり、提携コンビニエンスストアの手数料も月4回まで無料になる。三菱東京UFJ銀行の「スーパー普通預金」も条件に応じて優遇サービスが受けられる。

 坂本さんは「自分の選んだ銀行で受けられるサービスをよく知らないケースも多い。サービスは変わることもあるので、こまめに確認して」とアドバイスする。銀行のホームページを見たり、銀行やATMに置いてあるパンフレットで確認したりしよう。

 相性考えて

 メーンバンクを決めたらサブバンクを選ぶ。「リスク管理の意味でも預金は分けておいた方がいいですね。ペイオフのほか、コンピューターの不具合は大きなリスクになります」(坂本さん)

 サブバンクを選ぶときはメーンバンクとの相性をよく考える。メーンバンクからお金をスムーズに動かせ、さらにメーンバンクと共通の手数料無料のATMが使えるといい。

 さまざまな銀行があるが、坂本さんは「自分できちんと管理できるのは2、3行。使っていない口座は整理を」と警告する。普段使わない口座は忘れがちなうえ、使い勝手の悪い所だとお金を預けているのを忘れてしまうケースもあるからだ。

 口座を開設したら定期的に記帳する。「月に1回、給料日の前後に記帳すればお金の流れを把握できます」と坂本さん。ネットバンクでは数カ月前までしか記録がさかのぼれないケースもある。しっかり記帳しておけば金融犯罪や不正取引に巻き込まれたときに確認することもできる。(油原聡子)

 ■土日祝日営業や海外デビットも

 手数料やATMの設置台数などに注目することが多いが、銀行ではさまざまなサービスを提供している。

 イオン銀行はイオン系のショッピングセンター内に店舗を設置し、土日祝日も営業している。ATMが設置されているほか、総合口座の開設や住宅ローンなどの相談ができる。キャッシュカードには電子マネーのワオンがついているため、ワオンで買い物をすればワオンポイントがたまる。

 海外で使えるデビットカードを発行する銀行も出てきた。三菱東京UFJ銀行は昨年11月、「三菱東京UFJ-VISAデビット」の発行を始めた。カードを使うと即座に口座から引き落とされる仕組みで、その場で現金感覚で使える。基本的に世界中のVISA加盟店で使えるほか、海外での現地通貨の引き出しも可能。15歳以上(中学生は除く)なら発行してもらえる。

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