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3Dで体感 雄大な自然、生命の神秘 映画「ネイチャー」
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「愛がなければできない仕事だった」と振り返るパトリック・モリス監督(野村成次撮影) 「ディープ・ブルー」「アース」を製作したBBC EARTHが初めて3Dカメラで撮影した「ネイチャー」が2日、全国公開される。灼熱(しゃくねつ)の大地や荒れ狂う激流、ウミガメが泳ぐ海など、雄大なアフリカの自然が満喫でき、親子で楽しめるバラエティーに富んだ内容に仕上がっている。
3Dカメラの機材の重さは合計2・4トンにもなる。これを標高5199メートルのケニア山の山頂付近まで運んだが、そのために要したスタッフは126人に上った。そのケニア山の最低気温は氷点下10度と、非常に厳しい環境下での撮影となった。パトリック・モリス監督は「非常に乾燥していて、すぐに唇にひびが入るんだ。それに空気が薄いから、ゆっくりしか動けない。制約が多い環境なんだよ」と語った。
モリス監督が気に入っているシーンの一つは、ボゴリア湖(ケニア)で撮影したフラミンゴの群れだ。「動物を撮影するときは、カメラの位置をその動物の目の高さにするんだ。そうすると、この映画でなら、見る人がフラミンゴになったような気分になれるからね」
マウンテンゴリラやアフリカゾウの群れ、砂漠に生息するシャベルカナヘビなどの臨場感たっぷりの映像が楽しい。燃えさかるような火山、目もくらむような巨大な滝の映像は迫力満点だ。「現地に足を運びながら1年かけて何をどう撮るか決めたあと、573日かけて撮影したんだ。愛がなければできない仕事だよ」と笑った。
全編を通じて、水が重要なテーマになっている。
「水は先進国の都市とアフリカのイメージを結ぶ優秀なガイドなんだ。この映画を冒険者の気持ちで見て、本物の自然が持つ神秘を感じてほしい」(櫛田寿宏)