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自閉症児教育に人型ロボット コミュニケーション能力育むアプリ搭載
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米国などで自閉症教育に使われている人型ロボット「NAO」=5月、東京都内の教育ITソリューションEXPO会場 自閉症の子供たちの教育用に人型ロボットが登場し、注目を集めている。人型ロボット開発会社のアルデバラン(本社・仏パリ)の「NAO(ナオ)」で、歌ったり踊ったりできるほか、コミュニケーション能力を育むアプリ(応用ソフト)なども搭載。各地の特別支援学校などから「デモンストレーションをしてほしい」との要望が相次いでいる。
NAOは2006年に誕生した「身長」58センチの小型ロボットで、滑らかな動きと丸みのあるデザインが特徴。千葉県内の小学校の特別支援学級で実施したデモンストレーションでは、2~5年の児童と体操をした後、児童に動物の名前を告げてその絵カードを示してもらうゲームなどを行った。NAOに話し掛ける児童もいたという。
同社日本法人の担当者は「自閉症のお子さんは興味があることを繰り返し聞きたがる傾向がある。教員や親だと何度もせがまれて感情的になることがあるが、ロボットは怒らず、何度も伝えることができる。お子さんもロボットに自然に関心を向ける」と説明する。
100種以上のアプリが開発され、自閉症児童向けも一緒に体を動かすアプリ、コミュニケーションの苦手な子供が感情表現を学ぶためのアプリなど約40種がある。ソフトバンクが6月に発表し、感情を認識する世界初の人型ロボットとして話題になった「ペッパー」(一般発売は来年2月)と同じOS(基本ソフト)を使っており、今後もアプリ開発が進むとみられる。
NAOは1体約85万円。日本では大学や研究機関などに約400体導入され、プログラミング教育などに使われている。米国やフランスでは自閉症教育でも効果を上げているという。