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子供の写真入り年賀状、アプリ普及で賛否過熱?「嫌味」「何が悪い」

ニュースカテゴリ:暮らしの余暇

子供の写真入り年賀状、アプリ普及で賛否過熱?「嫌味」「何が悪い」

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子供だけが写った写真入りの年賀状が手軽に作れるようになり、議論が白熱している(一部画像処理してます)  師走が近づくと蒸し返されるのが、子供の写真を使った年賀状の賛否をめぐる論争だ。インターネット上では「ほほえましい」と歓迎する人がいる一方、「子供ができない人もいる」など配慮不足を批判する声もあり平行線をたどるばかり。スマートフォンと年賀状アプリの普及により、作成が楽になった写真入りは増えるとみられ、論争はさらに熱くなりそうだ。(寺田理恵、油原聡子)

 「子供を知らない」

 晩婚で1人目の子供を授かった東京都の40代会社員、田中恵子さん=仮名=は2人目の不妊で悩んでいたとき、きょうだい並んだ子供の写真入り年賀状を受け取り落ち込んだ。「不妊治療をして1人目を産んだ女友達に相談していたら、しばらく連絡が絶えた後、年賀状で彼女に2人目ができたと分かったんです。自分も子供の写真入りで送っていたので反省しました」

 そうはいっても、今年も七五三のときに撮影した家族写真を使うつもりだ。

 「独身のときは『君たちの子供には一切、興味ありません』とバカにしていたのに結婚、出産したら自分も作ってしまいました」

 子供の写真入りの是非は長年、決着の付かないテーマ。とりわけ子供だけの写真には、不快感を持つ人が一定数いる。東京都の会社員、伊藤裕子さん(34)=仮名=も年賀状への思いは複雑だ。独身の伊藤さんには未婚の女友達が多く、「新年早々、結婚報告を見るのがいやで年賀状を自分から出すのをやめた友人もいます。海外旅行先で1人で写っている年賀状は、たいてい独身。背景が年を追うごとに秘境になっていく」とため息まじり。

 子供だけの写真には「『子供は知り合いじゃない』と言いたい。特に問題なのは手書きの一言もない写真だけの年賀状です」と怒りも混じる。

 「事情知らず」

 一方、子供だけの写真を毎年使っている東京都の会社員、鈴木宏之さん(41)=仮名=は「新年の挨拶と近況報告なのだから、何が悪いのか分からない。形式的な付き合いの相手には出さない。怒るようなら、その程度の付き合いということ」と迷いがない。

 過去の論争をひもとけば、子供の成長を喜んでくれる人ばかりではなく、「未婚の私には嫌み」「不妊治療中なのに」と落ち込む人もいる。鈴木さんもそうした心情をくむのはやぶさかではないが、「個人的な事情を知っていたら配慮はしますが、知らないのに『察しろ』といわれても無理」と反論する。

 東京都の会社員、上田由紀子さん(44)=仮名=は1人暮らしの母親が毎年、孫に囲まれた写真を使う。「駄目と言うと母の人生を否定してしまう」と、撮影に協力している。

 写真入り年賀状は以前からあったが、今はより簡単に作れるようになった。昨シーズンから、スマートフォンで撮った写真を使い手軽に作成できる年賀状アプリが増えたためだ。プリンターを使わず、デザインから印刷、投函まで対応したアプリもある。写真入りが増えれば論争が熱くなるとみられる一方、相手に応じて複数パターンを作るのも容易になる。年賀状作りに変化が起きそうだ。

 ■公私、中間用で使い分け

 「写真入りが一律に悪いわけではない。自分のことばかり伝えても、本来の年賀状の趣旨から外れるので気を付けて」

 生活総合情報サイト、オールアバウトの「暮らしの歳時記」ガイドの三浦康子さんは、こう指摘する。年賀状の習慣は無事に年を越し、新年を迎えた喜びを分かち合う年始のあいさつが起源。新年を祝う言葉や旧年中の感謝の言葉、相手の幸せを願う言葉を書く。

 ただ、年賀状は今では絆を確認し、親交を深めるツールとなった。大切なのは思いやり。そこで勧めるのは手書きで一言添えたり、相手によって賀詞を変えたりする方法だ。「私用と公用、その中間の年賀状も用意しておくと便利」と助言する。

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