増殖する「ヌーボー」 ワイン以外の商品で“解禁日”が流行るワケ
更新さらに一粒一粒の食感もしっかり出ており、同社の担当者は「間違いなく史上最高の品質になった。品質が高すぎて、逆に製品化するのが難しかったくらい」と喜びの声をあげた。
タオル、シャンプー…
ヌーボー文化を取り入れる動きは食べ物以外にも広がりをみせている。
オーガニック生地の生産などを手掛ける「イケウチオーガニック」(愛媛県今治市)では、23年から「コットンヌーボー」というタオルを販売。植物から作られるコットンの品質が毎年違うのを知ってもらうのが狙いだ。
同社によると、従来のタオルは品質を安定させるため、複数の年に獲れたコットンを保存しておき、織り交ぜて生産している。
一方、コットンヌーボーは、その年に収穫されたコットンのみを使用するため、天候などで品質が大きく変化するという。昨年のコットンヌーボーは、販売開始以降最も柔らかいタオルとなったが、25年のコットンヌーボーはとても固く、しっかりとした肌触りに仕上がった。
