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疲弊する酪農家、バター不足の背景 なぜ生乳の生産量が減っているのか

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疲弊する酪農家、バター不足の背景 なぜ生乳の生産量が減っているのか

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 仮に乳価の値上げ分が上乗せされてバターの小売価格が上がれば、消費者はバターを買うのをためらうかもしれない。中央酪農会議業務部の寺田繁部長は「不足どころか逆にバターが余ってしまう可能性もあります」と指摘する。農水省は「まさに民間企業の経営判断なので役所から転嫁をするなど指導はできない。ただ安定供給を要請するだけです」としている。

 メーカーの買い上げ価格や経営戦略で不足と過剰を繰り返すバター。不足分は海外からの輸入品で補うというが、バター不足の根底にある酪農家の疲弊と生乳生産の減少という構造的な問題は置き去りにされたままだ。

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