認知症デイ、小人数でなじみの関係 重度の人も機能改善図る
更新包丁を使うのが好きな女性には、介護福祉士、入野直子さんがニンジンの薄切りを渡していく。女性は1本を扱うのは難しいが、薄切りを千切りにすることはできる。家事に慣れない男性には、ピーラーを渡し、大根の皮むきを指導する。
利用者がほぼ1日を過ごす通所介護だが、内田さんは「時間をつぶすためのサービスになっているところも多い。調理をするのは、認知症の人の心身や機能を活性化させたいから。生活者としての楽しみや自信を取り戻してもらいたい」と言う。
ぼんやり動かずにいる女性には、内田さんが「ちょっと、お使いだてしてもいいかしら」と声をかけ、キャベツを洗うよう頼んだ。女性は最近、生活環境が変わり、動かなくなった。歩行が困難になることが懸念され、立ち仕事を頼んだのだ。
利用者の潜在能力を推し量り、一人一人に何ができるかを考える。要介護4で車いすの男性には、医師やリハビリ専門職の意見も確認し、立つためにどのような訓練ができるかを考える。立てると、生活の質が大きく改善するからだ。
