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【江藤詩文の世界鉄道旅】ムグンファ号(2)カラオケにゲームにマッサージ、急行列車のエンタメ車両

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【江藤詩文の世界鉄道旅】ムグンファ号(2)カラオケにゲームにマッサージ、急行列車のエンタメ車両

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 車窓を眺めながら、のんびりビールを味わおうっと。ところが発車が近づくにつれ、車内は混雑してきた。窓際に配置された、外を向いて3人も座ればいっぱいに思えるベンチシートに、おばさんが反対向き(車内を向く)で、ぐいぐいとお尻をねじこんでくる。次の停車駅ではついに5人目まで。他のベンチシートも同じ状況なので、どうやらこれがスタンダードなようだ。

 おばちゃんふたりとお尻をくっつけながらビールを飲むのは落ち着かず、シートは放棄して車内を見学してみる。カラオケボックスにマッサージチェア。ゲームコーナーまであるけれど、誰も利用していない。

「使用する場合は、売店でお金を払って鍵を受け取ります。もし使いたいなら、手伝いましょうか」。大学生の青年によると、この列車は釜山行きで、遠くまで行く人が、たまにマッサージチェアを利用するくらいで、カラオケなどは、いまはほとんど使われていないとか。

 数少ないベンチシートからあぶれた人たちは、みんな床にぺたんと座っている。私も諦めて青年と並び、カーペットが敷かれた床に腰を下ろした。

■江藤詩文(えとう・しふみ) 旅のあるライフスタイルを愛するフリーライター。スローな時間の流れを楽しむ鉄道、その土地の風土や人に育まれた食、歴史に裏打ちされた文化などを体感するラグジュアリーな旅のスタイルを提案。趣味は、旅や食に関する本を集めることと民族衣装によるコスプレ。現在、朝日新聞デジタルで旅コラム「世界美食紀行」を連載中。ブログはこちら

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  • 車窓を眺めながら、いちおビール・タイム。この後シートを手放したためお弁当は堪能できず
  • カラオケよりゲームよりタブレット&スマホなのは世界の都市に共通して見られる光景
  • 「トレイン・カフェ」は、指定席より安い自由席(立席)の乗車券で、うまくいけば座れる可能性があり、普通車より混雑していない

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