【局アナnet】鉄都名物は鐵平糖にネジチョコ!? 藤井敬子
更新官営八幡製鉄所関連施設が世界文化遺産に登録され、観光客が増えている北九州市の悩みは「おみやげ」。主流が博多や県外の名物なのです。北九州らしいものを、との声に応えた鉄のお菓子が誕生しました。
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同市八幡東区の老舗・千草ホテルが地元製菓会社に依頼したのが「鉄と塩を使った金平糖」。最初は口の中が血だらけになったような強烈な味だったそうで、半年以上の改良を経て鉄味の金平糖「鐵平糖」が生まれました。かつて子供たちが「金の王なる哉」と覚えた旧字の「鐵」を使うこだわりよう。
お披露目と同時にSNSで拡散、全国から注文が来ています。職人が釜で糖蜜を吹きかけ、食用の酸化鉄をまぶして仕上げるまで11日間。大量生産出来ませんが、同ホテル企画部の小野山美緒さんは「細く長く愛されてほしい」といいます。
もう一つはナットとボルトの形の「ネジチョコ」。市内のケーキ店、グランダジュールが3Dプリンターを駆使して製造、ちゃんと最後まで締まるんですよ。吉武太志社長は「北九州を知ってもらい、産業観光につなげたい」と語ります。
どちらも発売から1年余。かつて京浜、中京、阪神とともに四大工業地帯と呼ばれた鉄都の名物に、と期待が膨らみます。
<プロフィル>
ふじい・けいこ テレビ長崎、TVQ九州放送出身。慶応義塾大SFC研究所上席所員。ティーインストラクター。
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