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若いときの苦労は、あとで役に立つ 44歳オッサンが若者に説く「大人のラクさ」とは

 年をとることで得た「経験」を武器に

 若者にとっては絶望的な話が続いてきたが、実のところ自分自身はこの状態がそれほど嫌いではない。というのも、老いが来たということは一方で、年を重ねるなかで「経験」だけはひとまず蓄積されてきたことを意味しているからだ。いわゆる人生経験、ビジネス経験というヤツである。仕事をするうえでは、優れた筋力やら長距離を走る能力よりもさまざまな経験を積んでいるほうが有利だ。

 前述したように人の名前はとっさに思い出せなくなったが、「メディア企業がネットで糾弾された例って何かありますか?」なんて尋ねられたら、「2005年5月、JR福知山線脱線事故でJRの関係者に暴言を吐き続けた、読売新聞の“ヒゲ記者”って人物がネットでたたかれましたね。あと、記憶に新しいところでは、2017年9月、フジテレビ『とんねるずのみなさんのおかげです』30周年SPで“保毛尾田保毛男”が28年ぶりに登場し、ジェンダーの観点から問題アリ、とネットで大炎上しました」など、データベースだけは豊富なので、適当な事例を瞬時に思い返すことができる。

 あとは人の気持ちもいろいろ分かるようになってきたため、「ここはすぐに謝罪しなくちゃまずいな」や「これは明らかに先方に非があるから、こちらがキレてもいいパターンだな」といった判断もできるようになった。加えて「間違えたら最後に謝罪すればいいし、最悪、責任取って仕事を辞めればいいや。自分はもう、今の立場を失っても構わない」という開き直りもできている。

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